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白刃の滝から浮かび上がる
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まもりは重い樫の扉を力を込めて押し開いた。
「ヒルマくんっ」
金髪を逆立てたヒルマは、黒光りする伝統的な装飾が施された机の上に足を投げ出して書類をめくったままこちらを見もしない。
まもりは相手の反応など気にせずに、カツカツとわざと大きな足音を立てて側に寄った。
ヒルマの書類を取り上げ、ようやくこちらを向いた相手を睨みつける。
「セナを連れて行くってどういうこと?危ない航海には連れて行かないっていう約束でしょ」
「糞チビが志願してきたんだからしょうがねぇなぁ?」
語尾の伸ばし方が怪しい。
本当に自分から行くと言ったのなら、どうして船員の発表を見たセナが青くなって震えていたのか。
「ソウダ、心配ならお前も一緒に行ったらドウダ?」
「…何を企んでるの?」
やたらとにこやかな笑顔を振りまいて、片言っぽいしゃべり方をするときは要注意だとよくわかっている。
「トンデモナイ。ただの親切な提案サ」
じーっとヒルマの顔を見るが、笑顔の仮面からは何も読み取れない。
まもりにも何かさせようという魂胆なのはわかるが。
いや、むしろセナがまもりを同行させるためのエサで、ここで「行く」と言えばヒルマの思惑通りになるのかもしれない。
「…何をすればいいの?」
まもりの言葉を聞いて、ヒルマが貼り付けた笑顔を歪め、いつもの人を馬鹿にしたような笑いに変えた。
ムッとするときもあるが、考えの読めない表情よりはずっといい。
ヒルマは椅子から降りるとわざとらしく膝をついて両手を胸で交差させ、まもりに頭を垂れた。
「あちらのお姫様の護衛をしていただきたい。我が公国の勇敢なる騎士姫様」
「お姫様の護衛?」
ヒルマは立ち上がって机の上に投げ出されていた地図を広げた。
まもりたちのフレーダー公国から一つ国を挟んだ先の半島を指し示す。
「要請があったのはサラマンド王国。最近横行する海賊が姫をさらうと脅迫状を送ってきやがった。海賊の討伐と姫の護衛が俺らの仕事だ」
フレーダー公国の悪魔提督として名高いヒルマは、公国臨海の海賊を一掃してしまい、最近では外貨稼ぎのために他国の要請に応じて遠征することが多くなっている。
まもりは公国の王族だが、ヒルマと出会ってから従兄弟のセナが何かと振り回されるのに手を焼いている間にあれよあれよと騎士資格をとってしまっていた。
ヒルマの口車に乗せられたと今はわかっている。
しかし、軍船に乗って航海に出たことはさすがにない。
騎士である以前に、まもりは皇女なのだから当然だ。
「行かなくてもいいぜ。糞チビは新米だからな、まずは寝ずの下働きからさせることになるが…」
「行くわ」
「ケケケ、じゃ、そこの資料たたき込んどけ」
ヒルマはサイドテーブルに積まれている書類を指さしながら部屋を出て行った。
また、乗せられた。
まもりはしぶしぶ書類を手に取る。
やることになったからには徹底的に頭にたたき込む主義だ。
ヒルマの椅子を陣取って、書類を関連別に整理することから始めることにする。

 

 

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突然始めたくなりました。
阿雲前提の雲←メグ、ヒルまもで、『キャプテンレッド』のパロディです^^
雲←メグにけっこうご反応をいただけて、いい気になりました!
こちらのブログで書けたから掲載して、後でまとめて作品展示室に移動させます。


URL請求してくださった皆様、ありがとうございます!拍手、コメントも本当にありがとうございます~~~!!


 



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niyo様

雲←メグ、気に入っていただけてうれしいです!
メグちゃんをなんとかツンデレに…と頑張り中です(笑)
ナーガの全国制覇は、ナーガファンは当然だと思ってますよね!
阿含と一休がいて、雲水が動かして、負ける要素ナシ!!
強いてあげれば、体格が小さいことですかねぇ。
大きな1年生に入ってほしいです!
こちらこそ、ほんとうにありがとうございました!



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いわ様


ありがとうございます!ちょこちょこ更新しますので、ちょこちょこ見に来てやってください^^
自分でも何故こんなにはまってしまったのか謎な雲←メグですが、同士になっていただけてうれしいですv
いつもはあまり接点のないキャラって妄想しないんですけどね…やっぱり雲水のせいでしょう。
雲水が美しすぎるため、もうなんでもこい、になってしまったようです。
どうぞこれからもお付き合いください~。


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いわお様

こんにちはー!わざわざ御請求をありがとうございます!
びっくりさせてしまってすみません(汗)
また遊びに来ていただけて嬉しいです~!
のんびり更新ですが、見てやってください。


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マシン様


ドン雲、来ましたか!来ますよね!!
絶対支配者に隷属させられる雲水、というのが悲劇的に美しくて最高!!!!!と滾ってしまった自分を深く反省しつつ…。
聡明で凛とした強さと美しさを兼ね備えた雲水って這い蹲らせたくなりますよね!ドンの気持ちがわかる!
でも、ドンが強大すぎて阿含が助け出せる予定がないのです。ごめん、雲水。

たまにチラッと見ていただくのがちょうどいいペースです^^よろしくお願いします!

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