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白刃の滝から浮かび上がる
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「こんなことやってる場合なのかい?」
普段着慣れないドレスと宝石に飾り付けられ、メグは椅子から動く気にならなかった。
濃紺のドレスには布地に溶け込むような青のサファイヤが散りばめられている。
ティアラも首飾りもすべてダイヤに囲まれた大ぶりのサファイヤだった。
ダーク系の色が好きだと言っていたら父親が勝手にそろえたサファイヤだが、指輪に仕立てられた中に稲妻が走ったような模様のあるサファイヤはメグも気に入っている。
窓枠に手をついて外を眺めていた幼なじみのルイは、メグを振り返った。
メグの部屋から見下ろす港には先ほど到着した他国の艦隊が勇壮な景色を作り出している。
「ケッ、他所の連中に助けを求めた情けない国だぜ。歓迎パーティーくらい盛大にやって、威信を見せつけるって魂胆さ、オヤジは」
サラマンド王国を統べる葉柱家の次男は、自国で海賊を取り押さえられないことを腹に据えかねていた。
フレーダー公国に救援を頼むという話がでてから、自分の屋敷には帰らず、父王の妹の家、露峰家に入り浸っていた。
フレーダー公国の海賊討伐軍の歓迎のセレモニーは露峰家で開催されることになっている。
露峰家当主たるメグの父のたっての申し出で、ということになっているが、実際には王宮を使わないのが助けを請うた相手に対するせめてもの威厳だ、ということがルイには更に腹立たしいようだった。
「まったく、私までこんな格好させられるとはね」
「お前は一応姫さんなんだから、それくらいは当たり前じゃねぇか…」
ドレスの脇を摘み上げたメグに、若干あきれ声でルイが返す。
メグが睨みつけるとルイはわざとらしく視線を窓の外に戻した。
メグもサラマンド王国の王族には違いないが、王国の一番先端にあたる港町に居を構え、王国の守護として港を支配してきた露峰家の一人娘は、普段から市井に出て町や船を見回ってきた。
街中にはメグに気安く声をかけ、勝手に警護を買って出る若者も多くいる。
ゴテゴテと飾り立てたドレスなど1年に1度王宮に上がるときにしか着ていなかった。
今日は父親が主催のパーティーで他国の要人を招き、さらに彼らはこれから国を脅かす海賊を退治してくれるというのだから、それなりに礼を尽くさねばならない立場にあることをメグもわかっている。
国王代理をまかされたと愚痴を言いにきたルイに、逆にドレスが重いと愚痴っているのは他にすることがないからだ。
パーティーになれば多少ダンスなり食事なりするだろうが、今は暇すぎる。


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今日は冷えます~!
皆様、風邪にはお気をつけて。

URL請求、拍手をありがとうございます!!





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酬あずま様

お話、気に入っていただけてうれしいです!
世界戦の雲水は「バカバカッ」って言ってやりたいけれど、そんな悩めるところが大好きで…!
パロディもOKということですね!
これからもよろしくお願いします~。


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壱子様

読みに来てくださってありがとうございます!
ブログに上げていたものも含めてずらっとまとめてみました(^^)
気が向いたときに更新するマイペース管理となりますが、たまにのぞいてやってくださいv
応援、うれしいです!いっしょに阿雲をたのしみましょー!!

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