白刃の滝から浮かび上がる
「いい加減にしろっっ」
雲水さんの怒声が部室を振るわせる。
鬼スゲー声。俺の耳は一瞬聴力を失った。
耳を塞いで蹲る他の部員たちには目もくれず、怒鳴られた当人はベンチに横たわって耳をほじっている。
「うるせーなぁ雲子は」
「五月蝿くてけっこうだ。練習に出ろとは言わん。試合には出て来い」
「だーかーらー、それがうるせぇっての。俺のことで手前ぇは指図できねぇんだよ」
「指図しているわけではない。頼んでいるんだ」
いや、それは頼む態度には見えませんが・・・。
って言わないけど。
阿含さんももちろん反論する。
「それが頼むって態度かよっ。人に頼むにはスジってもんがあるだろうが」
「・・・なんだ、それは」
阿含さんがようやく体を起こした。
「まあ他人ならまず金だな。女なら体でもいい」
「金などない」
「わーってるよ。だから雲子が俺に頼むのはムリっつってんだろ」
阿含さんはまたベンチに横になった。雲水さんには背を向けている。
今度は本格的に寝る体勢だ。
雲水さんは阿含さんの背中を見ながら顎に手を当てて何か考えているようだ。
そろそろフォローしようかな。
阿含さんいなくてもがんばりますよ、とかって。
「おい、阿含」
「なんだよ」
「なんでも言うこと聞いてやる」
雲水さんの言葉に阿含さんの体がピクリと跳ねた。
雲水さんなりに考えた結果の代価らしい。
俺は周りにいた弥勒やゴクウと視線を交わす。
ま、まさか、ここで、その、なんだ、あの、いいいいいや、そこまでじゃなくって、その、えーっとこ、こ、告白とかまあでいなかいよな!
逃げる準備するべき??!!
誰もが視線をさまよわせながら次の展開にビクビクしているのがわかる。考えることは同じ。
じりじりと出口に足が向かう。
「おい、それならどうだ」
返事をしない阿含さんに雲水さんが詰め寄る。
雲水さーんっ、勘弁してくださいよ!ここで、それ以上言わないで!!
阿含さんはしばらく固まったまま動かなかった。
と思った次の瞬間、見たこともない跳躍でベンチから跳ね起きてそのまま部室の扉にむかって走り出す。
「おいっ」
「バーカっ」
雲水さんが声だけで追いかけたけれど、阿含さんは捨て台詞を残して消えていった。
鬼情けないっすね・・・。
雲水さんは阿含さんの消えた扉を見て肩を落とした。
「なんてワガママなヤツだ・・・なんでも聞いてやるって言ったのに。なぁ?」
雲水さん、俺に振らないで。
とりあえず一生懸命頷いておいた。
阿含さん、カワイソウっす。
雲水さんの怒声が部室を振るわせる。
鬼スゲー声。俺の耳は一瞬聴力を失った。
耳を塞いで蹲る他の部員たちには目もくれず、怒鳴られた当人はベンチに横たわって耳をほじっている。
「うるせーなぁ雲子は」
「五月蝿くてけっこうだ。練習に出ろとは言わん。試合には出て来い」
「だーかーらー、それがうるせぇっての。俺のことで手前ぇは指図できねぇんだよ」
「指図しているわけではない。頼んでいるんだ」
いや、それは頼む態度には見えませんが・・・。
って言わないけど。
阿含さんももちろん反論する。
「それが頼むって態度かよっ。人に頼むにはスジってもんがあるだろうが」
「・・・なんだ、それは」
阿含さんがようやく体を起こした。
「まあ他人ならまず金だな。女なら体でもいい」
「金などない」
「わーってるよ。だから雲子が俺に頼むのはムリっつってんだろ」
阿含さんはまたベンチに横になった。雲水さんには背を向けている。
今度は本格的に寝る体勢だ。
雲水さんは阿含さんの背中を見ながら顎に手を当てて何か考えているようだ。
そろそろフォローしようかな。
阿含さんいなくてもがんばりますよ、とかって。
「おい、阿含」
「なんだよ」
「なんでも言うこと聞いてやる」
雲水さんの言葉に阿含さんの体がピクリと跳ねた。
雲水さんなりに考えた結果の代価らしい。
俺は周りにいた弥勒やゴクウと視線を交わす。
ま、まさか、ここで、その、なんだ、あの、いいいいいや、そこまでじゃなくって、その、えーっとこ、こ、告白とかまあでいなかいよな!
逃げる準備するべき??!!
誰もが視線をさまよわせながら次の展開にビクビクしているのがわかる。考えることは同じ。
じりじりと出口に足が向かう。
「おい、それならどうだ」
返事をしない阿含さんに雲水さんが詰め寄る。
雲水さーんっ、勘弁してくださいよ!ここで、それ以上言わないで!!
阿含さんはしばらく固まったまま動かなかった。
と思った次の瞬間、見たこともない跳躍でベンチから跳ね起きてそのまま部室の扉にむかって走り出す。
「おいっ」
「バーカっ」
雲水さんが声だけで追いかけたけれど、阿含さんは捨て台詞を残して消えていった。
鬼情けないっすね・・・。
雲水さんは阿含さんの消えた扉を見て肩を落とした。
「なんてワガママなヤツだ・・・なんでも聞いてやるって言ったのに。なぁ?」
雲水さん、俺に振らないで。
とりあえず一生懸命頷いておいた。
阿含さん、カワイソウっす。
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きむ様
こんにちは!早速読みに来て下さってありがとうございます。
秋の寂寥感、みたいなのが高校生の雲水にはぴったりきますよね~。
前回のお返事はクリック&ドラッグで読んでいただけると思いますが、そんなお手数をおかけするほどのことではなかったです(汗)すみません!
というわけで、
いかがお過ごしですか?雪の中の二人も好きなんですが、汗をダラダラ掻いている姿を垂涎の思いで見つめる阿含と一休を妄想できる夏の到来が楽しみなこの頃です。
と書いておりました~。
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小梅様
体調はいかがですか?またしてもお返事が遅くて申し訳ございません。
ストレスを溜めないように、と言う方が無理かもしれませんが、阿雲で癒されてくださいね。
繰り返し読んでいただけるのは、とてもうれしいです!ありがとうございます!!
のんびり更新しますので、どうぞのーんびりお付き合いくださいv
兄弟から恋人へ、は目標です!
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みつ豆様
こんにちはー!お久しぶりです!にもかかわらず、遊びに来て下さってありがとうございますv
兄ちゃん、弟に関しては自信家なので賭けにもならないと思っていましたよ。
そんな兄ちゃんの自慢が嬉しくて弟は張り切りますよ!!
まあそんな兄弟を利用しちゃうヒルマだったり、誕生日祝いしてやってもいいかなっていう気持ちもあったり。
ヒルマも兄弟には甘いのです(笑)
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niyo様
わー!すごい勘ですね!!
短いお話だけですので、お時間があるときにどうぞ~。暇つぶしにしていただければv
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マナコ様
久しぶり!お元気そうでなによりですv
マナコさんが「ブラコンプリンス」って言うから、なんだかプリンスで書いてみたくなったよ。
プリンス関係ない。
イベント頑張ってねー。
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